電柱の足元に咲く小さな花の歴史を君はまだ知らない

私も知らない。 日々思うことや思い付き短編小説風コラム風な記事を不定期で投稿します。 基本的にすごくしょうもない内容です。 知的要素ゼロがお好きな方向けです。

繰り返される腹痛の悲劇と対処法について

私はお腹がとても弱い。

 

このくだりから、これからクッソ汚い話になることは明確なので、食事中の方は自己責任でどうぞ。

 

 

 

 

 

 

改めて、私はお腹がとても弱い。

 

一応女性なので、どちらかというと普段は便秘気味なのだが、ふとした瞬間にお腹が男子になることがある。

牛乳飲んでは下し、ストレスを感じては下し、友人宅に行けば下す。

酷いもので、特定の友人と会うと何故かお腹を下すジンクスまで持ち合わせている。

腹下しの総合デパートのような胃腸だ。

 

お腹下しのエキスパートである私の経験を交えて、お腹が壊れた時の対処法を説明したい。

 

お腹を下しやすい人全てに当てはまるわけではないだろうが、私の場合はある程度パターンが決まっている。

  1. ちょっとお腹痛いかも?と感じるが、トイレに行っても何もない。
  2. 15分後。あれ?やっぱりちょっとおかしいかも?といってトイレに行くが何もない。
  3. 30分後。うん、これは壊した。と確信してトイレに行くが、少しだけ。
  4. 35分後。やばい、波が来た。と駆け込み、第一下し発生(約10分の立てこもり)
  5. 10分後。第二下し発生(約20分の立てこもり)
  6. 25分後。ようやく落ち着いたと思ったら第三下し発生(約15分の立てこもり)
  7. 30分後。ここで終了するか第四下し発生かはその日による。

トータルで約200分程度のスケールでお腹が壊れ続けるのだ。

これは何が最悪かって、壊す場所次第で周囲が地獄を見るところだ。

 

必ずしも家でこうなるわけではない。むしろ過去の統計からして外出先が圧倒的に多い。

飲食店で1が発生した時、それが商業施設の中であれば複数のトイレがあるため、被害の拡大は防げる。

しかし最も最悪なパターンは「単体の店且つトイレが1つしか無い」場合だ。

完全な立てこもりだ。テロだ。人質ではなくトイレ質だ。

友人や店員には心配され、何も知らない一般客からは扉トントンの嵐。

焦りは増す一方。出たい。早く出たい。しかし胃腸はそうはさせてくれない。

この時ばかりは完全な凶悪犯だ。ある意味胃腸の持ち主を人質に取っているのかもしれない。要求は何もなく、ただの愉快犯だ。

 

どこかのタイミングでうまくトイレから脱出できたら、次にすることは明確だ。

近くにパチンコ屋が無いか確認をするのだ。

 

何故パチンコ屋なのか。

もちろん場所にもよる。デパートなどが近くにあれば、デパートでもよい。

但し、ここで安直にデパートを選択するのは素人だ。

デパートの特に女子トイレは、長蛇の列が出来ている可能性が非常に高い。

男性には理解が出来ない現象かもしれないが、目にしたことはあるはずだ。

女子トイレにアトラクション並みの列が出来ていることを。

 

男性は用を足す際、個室に入るよりも小便器に行くことが多く、出入が非常にスムーズなのに対し、女性は必ず個室に入る。

服が複雑であれば上げ下ろしなどに時間を要す…といったところまでは想像できるだろう。

しかし、長時間並んだトイレでようやく手にした個室の権利だ。

座ると気持ちが落ち着くのだろうか、携帯を手にする者や、化粧を直す強者までが現れ始める。

個室から聞こえてくる物音や残り香などでそれらは周囲にバレるのだが、所詮は明日は会わない者同士。

こうして女性トイレという待ち時間20分レベルのアトラクションの完成だ。

 

もしお腹の緊急事態時にこの状態のトイレに遭遇した場合、経験者はこの時の心理状態を容易に想像できるだろう。

トイレに着いた安心感で限界ゲージが一気に上昇。しかし入れない現実を目の当たりにすることで絶望感を味わう。

ゲージは減ることを知らない。むしろ徐々に上昇を再開する。

澄んだ顔して携帯を触って待っている人間全員を長い木の棒で一気になぎ倒したい衝動を抑えることに必死になる。

ようやく回ってきた先頭。しかしなかなか誰も出てこない。

今なら全ての扉を斧で叩き割ることが許されるのではないかと考え始める。

限界ゲージのMAXまで秒読みだ。

ついに扉が開いた!もうなりふり構ってなんていられない!

走ると衝撃がダイレクトに腸を刺激するので可能な範囲の小走りで個室に入る!

恐ろしいスピードで準備をする!今ならズボン降ろし選手権で全国も夢ではない!

座った!間に合った!勝った!人としての尊厳を保てた!

 

…というギリギリの勝負は極力避けたい。

そのため、個人的には緊急性の高い状況でのデパート利用はオススメできない。

 

そこでパチンコ屋の登場だ。

 

何故パチンコ屋のトイレが穴場なのか?というと、単純に男女比の違いだ。

デパートに訪れる客のほとんどが女性なのに対し、パチンコ屋は女性客も増えたとはいえ、まだまだ男性客が多い。

そして個室は大抵2つ以上用意されている店舗が多い。

内1つを占領したところで、店側や客に迷惑をかける確率は低いのだ。

何故なら、店の特徴としてメイク直しをしたり携帯を触る余裕のある客なんてほぼいないからだ。

トイレは用を足すために来る場所。至極当然なことだが、パチンコ屋ではそれが愚直にまかり通っている数少ない貴重なスポットだ。

 

そして最近のパチンコ屋はトイレが綺麗なのもオススメしたいポイントだ。

女性客を集めるには、まずはトイレから。

ウォッシュレット機能はもちろんのこと、最近はアメニティまで充実しているところが多く、あぶらとり紙やハンドクリームが置かれている店もある。

古い地域密着型のパチンコ屋には期待はできないが、もし比較的明るくて新しそうなパチンコ屋を見かけたら、普段パチンコをしない女性でも是非トイレスポットとして注目することをオススメしたい。

 

そして時には2000円くらいでも投資してみよう。

もしかしたら2000円が10000円に化けることもあるかもしれない。

負けても緊急時トイレ使用料と思えば安いものだろう。

(ちなみに、緊急時にトイレをお借りして感謝の気持ちを込めて6000円投資したら、12万になって返ってきた経験あり。)

 

話は逸れたが、とにかくお腹が壊れたらまずは冷静に今いる場所、置かれている環境、周辺情報の確認をすることが大切だ。

もし誰かと一緒にいる時にこのような事態に陥った場合は、かならず同伴者に状況を報告できるよう携帯を持ち込もう。

お腹が本気で壊れ始めると、携帯を触る余裕は一切なくなる。

隙を見つけるのだ。連絡が取れそうな瞬間は必ず訪れる。

長期戦にもつれこむと、同伴者はどうしたらよいかわからなくなる。

例えば近くのパチンコ屋を探してもらう、店の人に状況を説明してもらう、紙を持ってきてもらうなど、適格な指示をしよう。

 

個室では自分との闘いだが、決して一人ではない。必ず味方はいる。

それだけは忘れないでほしい。

 

最後に注意したいのが、「いつ終戦するのか」という見極めだ。

ここを見誤ると取り返しのつかない事態に陥る可能性がある。

例えば、もうすべてが終わったと確信し、電車などの公共機関で帰ろうとする時を想像してほしい。

 

長きに渡る戦いに勝利したあなたは、万が一に備え早めに帰ることにした。

切符を買い、ホームで電車を待つ。お腹はきっと大丈夫だろう。

到着した電車の扉が開き、順序よく乗り込む。

目的地までは4駅。次の駅までは約5分だ。

 

…おかしい。

お腹に再度異変を感じ始めた。

その時にはもう手遅れだ。あなたの腸に潜む残党兵が、最後のチャンスを狙って息を潜めていたのだ。

 

ここで与えられる選択肢は3つ。

  • 最も近い駅で降りる
  • 我慢できるところまで我慢する
  • 意地でも目的地の駅まで降りない

あなたなら、どの選択肢を選ぶだろうか。

 

私は迷わず「最も近い駅で降りる」だ。

もちろん終電など、時間による選択肢の変化はあるだろう。

しかし、よく考えてほしい。

例え終電で途中で降りた時、タクシー代5,000円を支払うか、人前で人生最大の黒歴史を幕明けるか。

もちろん財布事情や距離、ネタとして披露できる度胸など人によって判断基準が異なるだろう。

私は迷わず、5,000円を払う。

 

少し前まで壊れに壊れた腹だ。いつ何が起きるかわかったものではない。

その痛みはただの痛みかもしれないし、退治したと思っていた親玉が実は影武者で、残党兵と思われていたそいつが実は真の親玉だという可能性も否定できない。

腹痛は様々な状況を想定しておく必要があるのだ。

 

腹痛の恐ろしさを伝えてきたが、そもそも腹痛にならなければよいだけの話だ。

もちろん、薬を常備するというのも一つの策だろう。

冷えが原因であれば、腹巻やカイロを用意するのも手だ。

しかし、どれだけ備えても突然やってくるのが腹痛。

本当に薬だけで抑えられるのか?カイロを当てたところで完璧に防げるのか?

そればかりは100%の保証は無い。

 

お腹に絶対的自信を持っていたとしても、この2つは頭に入れてほしい。

  • 他者への気配りと冷静さ
  • パチンコ屋

 

 

【結論】

マ〇ハンさん、いつも(色々)お世話になっています。