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電柱の足元に咲く小さな花の歴史を君はまだ知らない

私も知らない。 日々思うことや思い付き短編小説風コラム風な記事を不定期で投稿します。 基本的にすごくしょうもない内容です。 知的要素ゼロがお好きな方向けです。

人間観察レポート@カフェ(意識高男と狙われた後輩女編)

本当にあった話

カフェが好きだ。

カフェで隣の席のグループの人間観察をするのが好きだ。

つまり、カフェで人間観察をするのが好きだ。

 

悪趣味でしょうか?

いいえ、ただの趣味です。

同じ趣味を持つ方、お互いに頑張りましょう。

 

カフェにはいろんな人が来る。

カップル、親子、友達同士、会社や学校の先輩や後輩、ネットワークビジネスの勧誘、これから付き合うかどうかの瀬戸際の男女など、さまざまだ。

 

中でも個人的に好きなパターンが「ネットワークビジネスの勧誘」と「これから付き合うかどうかの瀬戸際の男女」。

これらはどれだけ長時間居座っても飽きることが無い。

何故なら、話の展開が予想を超えることがあるからだ。

 

悪趣味ですって?

いいえ、ただの趣味です。

 

先日、「学校の先輩と後輩で且つこれから付き合うかどうかの瀬戸際の男女」に遭遇した。

意識高い系の後輩狙い男と、華麗にスルーする後輩女の行く末をお伝えしよう。

 

 

先輩=男、後輩=女。

同じ大学のようで、男はすでに社会人。

これから就活をするらしい女の子に対してアドバイスをしていたようだ。

 

男はハードタイプのアタッシュケースにノートPC、モレスキンのノートをテーブルの上に広げている。デキる男のフル装備だ。

高そうなレザーバインダーに女の子の話を聞きながらメモを取っている。

しかし、テーブルに広げたノートPC(画面は閉じられている)やモレスキンのノートは一切手を触れない。

一体なぜ広げたのだろうか。

「社会人になればこれくらいの装備は当然なんだぜカッコいいだろう」アピールだったのかと思うと、愛おしくて仕方ない。

 

一方女の子は、爽やかなショートカットに健康的なショートパンツ姿の若い子で、若干アホっぽい喋り方をする、至って普通の可愛らしい子。

 

決めっ決めの意識高い系男は、女の子に「どんな仕事をしたいのか」的な質問をする。

女の子は「特に嫌いな仕事とか無いんですよー。どのバイトも基本楽しくってー。だから余計迷うんですー。」的な回答をする。

なるほど。
就活をするにあたり、業界の選定に迷っているので、意識高男に相談をしていることがわかった。

意識高男は高そうなレザーバインダーを片手に、いかにもヒアリングしていそうな雰囲気を出しながらも、高そうなレザーバインダーには前半の1行(多分日付とタイトル)しかメモを取っておらず(えっ書かないの?!ていうかPC使えよ)という印象を私に与えた。
※1度裏に回ってメモ内容を確認済。

 

意識高男はアドバイス的なことを伝える。
男「何をもって楽しいかって、人それぞれやん?給料高いから嬉しい人とか、接客が好きやからとか。その辺はどうなん?」
女「えーほんとに何でも楽しいんですよー。働いてるだけで楽しいんですー。お給料も高かったら嬉しいですけどーうふふ。」
男「あーそれめっちゃわかる。俺も一緒や。さっきからめっちゃ被るな。」
私(?!)

 

ここでまさかのミラー効果狙いとは、さすが意識高男。
私が来る前から、心の共感ボタンを連打していたとは。
更に効果アップさせたいなら、彼女の言葉をオウム返しする必殺リフレインを発動した方が良い…というアドバイスを飲み込みながら、引き続き話に聞き入った。

 

男「接客業とかはどうなの?」

女「あ、接客は嫌いなんですー」

私(嫌いな仕事あるんかい)

男「あーそうか、わかる一緒や」
私(共感ボタン!)
女「バイトの休憩中とかもー、休憩中に話しかけられるの嫌で、1人でYouTube見てるんですよーふふ」
男「わかるわー、人に干渉されたくない感じ?」
女「そうそうそうそう!」

 

「好きな仕事分析」はどこへやら。
こうなればもう、ただのミラー男である。
しかしここから、事態は急変する。

女「どんな職種があるかもよくわかってなくてー」
男「あー、まずは職種を調べることからやな。」
女「そうですよねーやっぱ大手とか?」
私(それ職種ちゃう。規模や。)
男「俺もな、就活する時やっぱ大手って思ってん。けどな、もう大手イコール安定って時代じゃないねんやん」
私(いやまずツッコめよ)
男「結局、力つけて勝ち上がって見合った報酬ってなったら、ベンチャーやねん。」

 

ついに意識高男は「ベンチャー」という単語を口にした。
意識高い男が最も大好きなカタカナ語の内の1つ。
果たして女の子はどう食いついていくのか。

女「でもイマイチ、ベンチャーってよくわからなくて」
男「やっぱベンチャーって叩き上げっていうか、社員の圧とかすごいねん」
女「何か大変そうですね。。」
男「でも大手でルーティンこなすとか考えたら、絶対おもろいと思わん?飽きひんし、ベンチャーやったら間違いなく実力そのまま反映するし。」

 

何かのネズミ講を目の当たりにしているかのような錯覚を感じた。
話の流れだと、彼はどこかの大手に入社した経験があるわけではなく、超絶オススメしている何かのベンチャー企業に入社しているようだ。

男「まぁ色々探してみて、興味持つとこからやな」
女「そうですねー。でも、やっぱベンチャーってどんなのかわからなくて…」
男「そうやな。自分がどうありたいか、どう成長したいかによっては、やっぱベンチャーやと思う」

 

ベンチャー企業】(デジタル大辞泉より)
《ventureは「冒険的な企て」の意》
新技術・新事業を開発し、事業として発足させた企業。

 

彼女の欲しかった答えは、きっとこれだったのだろう。
ベンチャーマジックにかかった高男の口から、「【ベンチャー企業】とはそもそも…」という話題を聞くことは無かった。

話もまとまったのかどうなのかよくわからないまま、2人の会話は終わろうとしていた。

男「ほんま、マジまた迷ったら言うて。いつでも相談乗るし」
女「ありがとうございますー!私ほんまに就職出来るんですかね?」
男「出来るよ!だってほんま俺と感性とか性格とか同じやったし。いやほんま仕事切り上げて時間作るから、いつでも言うてな。」


<まとめ>
・意識高男はベンチャー推し(但し本質を理解していない)
・意識高男は多分この子狙い